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間違った話が流れてきた

 

1.マインドマップを書くと、アイデアがどんどん湧き出てくる。

これは、私も昔使ったセールストークでしたが、冷静に考えれば、頭の中にネタがなければ、湧き出ようがない。ですよね。アイデアが湧き出る人というのは、情報収集を怠らず、集めた情報を観察、分析する力が鋭くて、次から次へとアイデアがかってに湧き出るものです。なので、マインドマップがあろうがなかろうが、そういう人は常にアイデアはでます。

 

2.誰でもマインドマップで仕事の生産性が上がる。

私の経験から、絶対そんなことはないです!たくさんの人にマインマッピングの指南をしてきましたが、世の中には、こういうツールをまったく必要としない人はいるものです。例えば、会社から言われた固定的なルーチンワークをひたするやるような職種の人は、必要がないでしょう。

 

20年前、私がマインドマッピングにハマった理由

今から30年以上前に、私は手書きのマインドマップの存在は知っていました。ただ、手書きツールというのは使う気がしなくて、デジタルツールを探してました。もちろん、手書きツールの良さは、当然あります。ゼロからなにかアイデアを考え出すときは、紙にぐちゃぐちゃ書く方がよいです。私もときどきメモ用紙に乱雑な絵を書きます。ただ、私がマインドマッピングに求めたものはちょっと違って、仕事の生産性を上げる道具としてみていたのです。その頃ITエンジニアだったせいもあると思いますが、ITツールとしての道具がほしかったのです。マインドマッピングのデジタルツールを使い始めて、はっと思ったのは、自分とのコミュニケーションツールとして秀逸だということです。キーワードの羅列なので、他人はわけがわからないのですが、自分だけは、しっかり理解できて、速攻で自分の思考が見えて、全体を俯瞰できるのです。

 

どういった人に向いているのか?

マインドマッピングを使いこなす人は、コンサルタント、経営者、管理職、設計者、プロジェクトマネージャーです。職種で分類するのは難しいので、ざっくり言えばクリエイティブな職種の人になるでしょう。

しかしながら、かなり個人差がありまして相性がよい人、悪い人がいます。箇条書きでないとどうしても頭に入らない人もいて、こいういう人はマインドマッピングには、まったく関心を寄せません。マインドマップは、絵なので、どちらか言えば、右脳系に人に向いていると言えます。カラフルですしね。

未だに、私の中で謎なのは、民族性です。日本人でマインドマッピングが好きな人はかなり少数だと思います。逆がヨーロッパでは、多くの人に受け入れられています。この差は、歴史的な背景、民族性の違いにあるようで、どうにも多くの日本人の思考には合わない感じなのです。昔、ドイツ人と一緒に仕事をすることが有りまして、そのとき強く思ったのは、ドイツ人は、フレームワーク、モデリングが好きで、すべての思考がそこからスタートする感じです。マインドマッピングも構造化されたシステムなので、おそらくそこがヨーロッパの民族向けで、日本人に向かないのだろうと勝手に推測しています。これはあくまで個人的な考えです。

 

どこが生産性を上げるポイントか?

仕事の生産性を上げるポイントをまとめてみます。

1.チャンクアップ、チャンクダウンが高速にできる。

心理学の用語として、チャンクアップ、チャンクダウンという言葉があります。知らない方は、ネットで検索してみて下さい。チャンクアップがより上位の概念に抽象化することで、チャンクダウンは、抽象度を下げて、より具体的な表現にすることです。このチャンクアップ、チャンクダウンが簡単にできる人にとっては強力なツールです。チャンクアップ、チャンクダウンができない人にとっては、メリットを享受できません。

2.OODAに向いている

OODAとは、数年前から広まった思考方法で、 Observe (観察)、Orient (状況判断、方向づけ)、 Decide(意思決定)、Act (行動)の頭文字をとったものです。


最初のステップ、Observe (観察):集めた情報が漏れなく、常に最新で構造化されたものである必要があります。マインドマッピングツールは、情報を集め、かつ構造化した情報に加工するのがとっても速いです。GTD(Getting Things Done)で言われていることですが、頭の中にある情報をすべて書き出すことにより、ストレスがなくなり、情報に漏れがなくなります。GTDをやるときも、マインドマッピングが役立ちます。

第2ステップ、Orient (状況判断、方向づけ):構造化され、全体を俯瞰できるので問題点を把握して、解決策を見つけやすいです。

第3ステップ Decide(意思決定): 意思決定したときに影響範囲を捉えやすい。影響分析がやりやすいです。

第4ステップ Act (行動): タスクの分割が容易で、チームで進捗を共有しやすい。

3.暗黙知を形式知にしやすい

Excel,Word,PowerPointでは、暗黙知の表現は難しいのですが、マインドマッピングは、固苦しくなくて、メモ書きみたいな感じで書けるので、丁度いい感じの表現方法です。暗黙知を形式知化できるのでテンプレートにするのも簡単で他のメンバーと共有できます。

 

コンサルタントに向いている理由

たくさんの人にマインドマッピングを指南してきた経験から言えば、向いているのは、コンサルタントに代表されるような人々だと思います。

1.大量の情報を扱う

コンサルタントは、日々の仕事の中で大量に文章を読み込んで、それを分析して、自分が考える仮説と導くような書類を作成します。また、顧客からのインタビュー量も膨大となることが多く、情報が散逸して、情報に埋もれてしまうことが多そうです。コンサルタントだけでなく、経営者、管理職、PMの人びとも似たようなものと考えられます。マインドマッピングでは、詳細の情報を記述するのではなくて、詳細な情報の有りかを特定して、情報間のリンクを構造的に作り上げることが得意です。詳細な情報は、一般的には、Excel.Word,PowerPointで作成することになりと思いますが、これらの大量の情報の関連付けを簡単にできます。


2.ユーザーへのインタビューが肝

これは、複数のコンサルタントから聞いたことなので、確かなことだと思いますが、顧客のインタビュー結果をマインドマッピングでまとめると、  ユーザーが実際には言わなかったけれど、顧客の本心が垣間見えるという表現をする人が多かったです。行間を読むという表現にも似ています。マップの枝と枝の間の空白の部分から、自然と連想するものが見えてくるようです。

3.ノウハウをテプレート化できる

ノウハウというのは、office文書ではなかなか表現しにくいものです。どっちかと言えば、ノートになぐり書きしたようなものがノウハウになります。堅苦しい文章から読み取ることが難しいですよね。マインドマッピングという記法は、絵を書くことに似ていて、いくらでも柔軟に表現できます。MindManagerのようなデジタルツールを使えば、それをテンプレート化することが簡単で、一度テンプレートにしてしまえば、次に似たような仕事が来たときに速攻で再利用できますし、チームのメンバへの共有、初心者の教育にも役立ちます。

 

テレワーク時代で役立つ?

テレワーク時代には、その場の空気で仕事をすることが難しいので、個人個人のミッション、ジョブ・ディスクリプションを正確に伝えることが必要そうです。また、上司にとってチームマネージメントにも有効だと思います。この機会に、マインドマッピングにチャレンジしてみませんか。