プロジェクトが炎上しないために
本当によくITプロジェクトって炎上するもので、どうしたら炎上しないのかが30代のときからの自分の課題でした。
プロジェクト管理の本を読んでセミナーに参加したりしたんですが、これがまったく役立ちませんでした。
あるとき、アメリカで長くITプロジェクトをやっている人から、リスク管理の話を聞いて、これだ!とひらめきました。
計画段階からリスクを正確に把握して、その対策を考えておけば、なんとなりそうだ。しかし、リスクはどうやったら把握できるのか?
それは、プロジェクトを構成する要素をすべて正確に把握し、その構成要素の属性を理解しておけば、自ずとリスクが湧き出ると考えました。何もないところから、なにかアイデアがひらめくというのは、マインドマップの真髄とするところです。
プロジェクトの絵を書けばよいのです。プロジェクトを構成する要素と、要素の属性、要素間の結びつきを絵にできれば、人間は直感的に理解できます。このプロジェクトの絵を書くには、MindManger2018が最適です。
MindManger2018を利用してプロジェクトのマスターマップを作り、そこから派生する子供のマップをどんどん追加していえば、プロジェクトの全体像を掴んでいけます。さらに、MindManager2018のよいところは、プロジェクトになにがしかの小さな変化があったときに、即マップに簡単に反映させることができるというところです。これにより、いつも最新のプロジェクトの絵を保持することができるわけです。
下の図をクリックすると、プロジェクトマスターマップに飛んでいきます。マスターマップには次のような枝がぶら下がっています。
□計画段階
プロジェクト定義
顧客満足度
コミュニケーション 方針
リスク定義
WBS(Work Breakdown structure) の定義
プロジェクト体制
リソース
成果物
□開始段階
チームメンバー 紹介 完了インタビュー
プロジェクトのキックオフ
チームビルディング
チームコミュニケーションを 促進するためのワークショップ
トレーニング
チームメンバに必要なトレーニングの企画
トレーニングの実施
□実施段階
要件管理
会議 ミーティングテンプレート
進捗会議 進捗報告テンプレート
TODOリスト
□終了段階
プロジェクト監査
この中で計画段階が特に重要です。段取り八分という言葉があるように、計画の精度をどのくらい上げれるかが鍵です。計画においては、リスク計画を完璧にかけるまで、全体のマップをブラッシュアップしましょう。どれか1つでもいい加減なマップだと正確にリスクを抽出できません。リスクが抽出できれば、対策もマップに書いておきます。リスク計画をきちんとかければ、それをメンバーと共有しておいて、実際にプロジェクトが動き出せば、即対応できるようにしておきます。プロジェクトが走り出せば、トラブルの連続です。トラブルのないプロジェクトはありません。だから、リスクの抽出は必須となります。