MindManagerを作ったのは、ドイツ人のMike Jetter です。Mike Jetterは白血病で闘病していた中で、MindManagerのコードを書き始めたと言われており、詳しくは彼の著書 THE CANCER CODE に詳しく書かれています。Mikeは、1994年に退院した後、その妻Bettina Jetterと一緒に拠点をサンフランシスコに移し、1998年にMindjet社を創業したようです。その後は、順調に売上を伸ばしていきました。

私が、MindManagerの存在に気づいたのは、たぶん2002年くらいだと思いますが、それは本当に偶然だったのです。マインドマップの存在そのものは、若いときから知っていたのですが、IT業界で働いている身としては、必ずパソコンで動くマインドマッピングツールは世の中にあるだろうと思いつつネットサーフィンで偶然MindManagerを見つけました。運が良かったのは、MindManagerが2バイトコードをサポートするように作られていたことです。これにより、英語版にもかかわらず、日本語が入力できました。これに興奮して、それから、毎日、毎日、MindMangerを使い続けました。周りの同僚は誰も見向きもしませんでしたが。

MindManagerの存在に気がついたときは、MindManagerのバージョンの歴史を辿れば、MindManager2002が売られていた時期です。それからすぐにMindManager X5がリリースされました。これが優れもので、やたらマップを書くスピードが速いのです。頭で考えていることを速攻で、マップにできるスピード感が最大の売りでした。更にMindManager X5は、マクロを簡単にかける拡張性に優れており、他のツールとの連携が楽でした。それで、有料のマクロを売る会社がヨーロッパには多く出現しました。

このスピード感が売りだったのですが、残念ながらMindjet社は、スピードを犠牲にした機能拡張に乗り出しました。そのため、過去のコードを全部捨てて、一からコードを書き直したと聞いています。その後のバージョンは、機能がいいものの、マップを書くスピードがいまいちで、ユーザーをがっかりさせました。クラウド版も開発してましたが、成功したとは言えませんでしたね。

しかし、2017年リリースされたMindManager2018日本語版は、昔の輝きを取り戻しました。あのスピード感を取り戻したのです。これは、極めて重要な意味をもたらせます。スピードが速いということは、頭で考えたことをマップにする速度が速いことを意味します。マップの枝にするのに、時間がかかってしまうと、脳の働きを中断させ、思考停止状態になるので、うまくないのです。頭で考えているスピードとキーボードで枝を書いていくスピードが同じでないと、使う意味はないと言ってもいいです。